うつ病って本人はもちろんこと、家族や周りの人たちも心配になったり不安になったりするものですよね。
特に大切な人であれば、いっそのこと。
こちらの記事では、私自身の経験に基づいて身近な人がうつ病になったら知っておいてほしいことを3つまとめてみました。
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1. 「薬飲むのやめなよ」なんて無責任なこと言わないで
うつ病で薬を飲んでいることを明かすと、「うつ病の薬は身体に良くないんだよ」「薬飲むのやめなよ」なんていわれることが度々ありました。
長期的にみたら、確かにそうなのだと思います。薬に頼らずに生活できたら、どんなにいいかと思います。
でもチラッと本やインターネットでかじっただけの知識で、気軽にそんな無責任なこと言わないでほしいのです。
自己判断で薬をやめた結果
私はうつ病で通院し始めて3年目くらいに、一度自己判断で薬をやめたことがあります。
医師と相談して徐々に薬の量を減らしていったのですが、あとちょっとで薬をやめられるというところで「もう大丈夫だ」と自分で判断し、勝手に通院をやめてしまったのです。
そのときはすっかり元気で仕事もプライベートも順調だったので、油断していたのだと思います。
薬をやめてからしばらく調子が悪い状態が続いていたのですが、「これを乗り越えたらもう薬や精神科と関わらずに生きていける」と考え、意地でも病院へ行きませんでした。
結果的に1か月ほど経ったころ、急にベッドから起き上がれないくらいの鬱状態に陥りました。
そのまま3か月間ほど、ご飯も喉に通らない日々が続きました。そして、そのまま仕事も退職することに。
そのときに勤めていた会社は、私が通院していることを知りながらも雇ってくれたところでしたので、大変申し訳ないことをしてしまったと今でも思います。
薬に頼らずに生活したいと一番望んでいるのは、本人
「うつ病は薬じゃ治らない」とか「病院は薬で儲けている」なんて耳にすることもあります。
もしかしたら、実際にそういう側面もあるのかもしれません。
でも、色んな苦しみや葛藤を抱えている人に「薬やめなよ」なんて気軽に言わないで欲しいのです。
きっと薬に頼らずに生活したいと一番望んでいるのは、うつ病で苦しんでいる本人なんです。
2. 疑われるのは、かなり辛い
人によって多少異なるとは思いますが、うつ病でも24時間365日気分がドンヨリしているわけではありません。
当然笑うこともあるし、人と楽しくおしゃべりしたくなるときもあるかと思います。
ただそういう場面だけを切り取って「本当に辛いの?」だなんて疑わないでほしいんです。
疑われていると、ずっと暗い顔をしていなければいけないような錯覚に陥ってしまいます。
うつ病だったとしても、ときどき自分がうつ病患者であることを忘れたくなることもあるんです。
3. そんなに悲観的にならないで
うつ病と聞くと、なんだかその人の性質や性格が変わってしまったかのように感じてしまうこともあるかと思います。
でもうつ病は病気であって、治療すれば治る一時的な状態なんです。
身近な人がうつ病になったと聞くととまどうこともあるかと思いますが、そんなに悲観的にならないで欲しいな、と思います。
さいごに
以上、3点あげてみました。あくまで私の経験上の話ではありますが、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
こちらの記事は私の体験に基づくものですので、もし医師監修の説明がご覧になりたい場合はこちらのページがおすすめですよ。
参考 家族や仲間がうつ病になったら(産業医科大学 名誉教授 中村純先生監修)